こんにちは、株好きFPのかたやま りえです。
2023年の2月20日のニュースモーニングサテライトで、大和証券の谷英一郎氏が、逆イールドによるリセッション(景気後退)は起きるのか?というテーマで解説されていました。分かりやすかったのでそのまとめと、今後どう備えておけばよいかについてお伝えします。
2022年はFRBによる異例の利上げが続き、11月に短期と長期の金利が逆転する逆イールドが発生しました。逆イールドとは、短期と長期の金利が逆転することを言います。短期金利とは、取引期間が1年以内の金利のことです。それに対して、長期金利1年以上のものをといい、よく10年金利が比較の対象に出てきます。長くお金を預けていた方が金利は高くなるので、10年金利の利率が高いのが普通ですが、今回のように短期金利の方が高くなる現象を逆イールドと言います。
この逆イールドは、景気後退のシグナルと言われていますので、景気後退が起こるのではと言われていました。しかし、2023年に入って突然市場は楽観ムードに変わり、株価も昨年よりは落ち着いた状況にあります。そんな中、逆イールドが発生しているけど、今回は景気は景気後退は起こらないという。意見をする人も出てきているそうです。
でも、逆イールド発生からリセッションまでには時間差があるのが普通です。
その理由は、次のように2点あると谷氏は述べていました。
ひとつは、企業や個人に高い利払いが発生するのは、半年か1年後だからです。確かに、返済するのはもう少し先になりますからね。利益を圧迫する要因になります。
2点目は、現在インフレ(物価高)してるから利上げしているので、今すぐには景気後退には陥らないからです。利上げしてから、その効果が経済に現れるまで1年間はかかると言われています。
この解説、とても分かりやすいし合理的ですよね。
過去の景気後退の発生事例を見ても、早くて9か月後に発生、18か月後に発生しているケースもありました。今回逆イールドが発生したのは2022年の11月で、まだ3ヶ月しか経っていません。
つまり、景気後退は忘れた頃にやってくるということだと私は推測しています。
何月何日にやってくるというのは、誰にもわからないことです。だからこそ、いつ暴落が起きても生き残れるように日々のリスク管理を徹底して取引することが大切です。日頃から淡々とやっていきましょう。