この記事は、2024年1月19日に無料メールマガジンで配信したものです。
みなさん、こんにちは。
株好きFPのかたやま りえです。
先週は過熱感があると言いましたが、
日経平均は相変わらず強い動きですね。
新NISAが始まったからというより
日本株の取引の約6割を
占める海外投資家の
買いが多く入っていることが
要因のようです。
なぜ海外投資家が、日本株に
注目している要因のひとつに
日本株が割安さが
が挙げられています。
2023年3月のデータによると、
東京証券取引所(東証)が公表したリストには、
プライム市場とスタンダード市場に
上場する3300社のうち、約1800社が
PBR1倍を下回っていました。
この中には、時価総額首位の
トヨタ自動車も含まれていました(現在は解消)。
これは、日本を代表する企業でさえ
割安であることを意味しています。
今日は、PBRとは何か?と
PERとの違いについても
お話します。
PBRは資産面での割安度を示す
PBRとは、株価純資産倍率のことで、
「株価÷1株当たり純資産」で
求めることができます。
PBRが1倍だと、現在の市場の株価は
会社の純資産と同じ価値を持っている、
ということになります。
反対にPBRが1倍を下回っていたら
どういうことかと言うと、
その会社が解散して、
純資資を現金化したら、
投資した金額以上の価値が
戻ってくるということです。
PERとの違い
PERは、株価収益率のことで
企業の株価が、
その企業の1株当たり当期純利益の
何倍まで株価が評価されているかを示す指標で、
株価÷1株当たり純利益
で求めることができます。
成長度合いや業種にもよりますが、
15倍が標準です。
PERは「利益」に対して、
PBRは「資産」に対して
評価されているということです。
PBRは、企業の1株あたり純資産の
何倍の株価が評価されているか
と先ほどお伝えしました。
つまり、株価の評価軸の違いで、
PERは、「企業の利益」に注目して株価を評価し、
PBRは、「企業の資産」に対して
株価を評価しているということになります。
私自身は、企業がこれから成長しそうな
企業に投資するというスタンスです。
投資候補になる企業のPBRが
1倍を割れているということは
まずありませんので、
PBRを見て投資をすることは
していません。
例えばトヨタは、PBRは1倍を超えましたが、
PERは19日時点で11.8倍で
成長面でも割安に評価されています。
これは、トヨタが成熟した企業で
ここ数年で業績が2倍、3倍になる
ことはないと判断されているためです。
数年で2倍、3倍に
なる可能性があるような小型株は
PERが10倍を割るようなことも、
PBRが1倍を割るようなことは
滅多にないです。
PBRが1倍割れの企業は
まだたくさんありますが、
株価が上昇する要因は
やはり企業業績です。
連日の上昇に焦って買うことはしないように
してくださいね。
それでは、よい週末をお過ごしくださいね。