この記事は、2024年3月22日に無料メールマガジンで配信したものです。
みなさん、こんにちは。
株好きFPのかたやま りえです。
3月18日、19日の日銀政策決定会合のニュース、
チェックされましたか?マイナス金利が終了し、
2007年以来、17年ぶりの
利上げが行われました。
これがどういうことを意味しているのか、
今後の日本株への影響についてお話したいと思います。
そもそも金利とは、
お金を借りるときに払う利子のことです。
これまで、銀行の銀行である日銀の当座預金の一部に
-0.1%の金利を適用していました。
つまり、銀行が日銀にお金を預けると、
預金の一部に0.1%の金利を取られる
ということです。マイナスにすることで、
民間の銀行が融資を促し、
企業や個人が投資を積極的に行うことを
目的としていました。
それが、今回の日銀金融政策決定会合で
マイナス金利を解除し、
当座預金に0.1%の利子をつける
という決定が下されました。
その他にも、長短金利操作
(イールドカーブコントロール)
と呼ばれる政策も終了しました。
これは、通常日銀が短期金利
(満期が1年未満の金利)だけを
コントロールするのに対し、
長期金利(満期が1年以上の金利)
もコントロールして、
短期金利だけでなく、
長期金利も上昇しないように抑えてきた政策です。
ETF(上場投資信託)、
REIT(不動産投資信託)の購入終了、
企業が資金を調達するために発行する社債や
コマーシャルペーパー
(企業が短期資金を調達するための約束手形)
の買い入れも段階的に減らし、
1年以内を目処に終了すると発表しました。
これらも、株価の下支えや
企業の投資活性化のために取り組んできた政策です。
継続する点は、
これまでと同じ程度の国債の買い入れです。
長期金利が急激に上昇する場合には、
国債の買い入れを増額したり、
指定した利回りで国債を無制限に買い入れる
「指し値オペ」を実施することです。
当面、緩和的な状態はしばらく続くと述べています。
これは株式市場にとっては良い材料になります。
金利が低いと、企業が資金を借りやすくなり、
経済が活性化しやすくなるため、
株価が上がりやすいからです。
今から株を買うのは、
どうなのかな?と迷われている方は、
業績がよくて割安な銘柄を
ひとつひとつ丁寧に探してみてくださいね。
今後どのタイミングで
利上げをしていくかに
注目する必要はありますが、
チャンスは常にありますよ。
それでは、ステキな週末をお過ごしくださいね。