この記事は、2023年12月15日に無料メールマガジンで配信したものです。
みなさん、こんにちは。
株好きFPのかたやま りえです。
アメリカ株は、FRBが金利を据え置き、
来年の利下げの期待から、
最高値を更新しています。
本来は景気後退に向かっている
状況での利下げなので、
矛盾した動きになっています。
一方で日本株は
あまり冴えない状況ですね。
グロース株がやっぱり軟調なので
次の月曜日に発売の四季報は、
プライム、スタンダード市場
とあまりこだわらずに
選んでいこうと思っています。
さて、今日は株式投資をする上で、
絶対に知っておきたい
重要な指標「PER」に
ついてです。
PERは、1株あたり純利益の
何倍の株が買われているかを示し、
株が割安かどうかを
判断するのに役立ちます。
しかし、式は分かっても
本質を理解するのは
難しいと感じる方も多いですよね。
私自身も、長い間そう思っていました。
先日読んだ、
かぶカブキさんの
『決算書3分速読から見つける10倍株ときどき50倍株 2年で資産を17.5倍に増やした元証券マンの投資術』
という本に、
PERの解説が非常に
分かりやすく載っていました。
その一部を拝借して、
PERについて説明したいと思います。
例えば、あるパン屋さんを
買い取って事業をしたいと
考えるみなさんがいます。
そのパン屋さんの
年間純利益が300万円で、
買い取り価格が3000万円だとすると、
10年で投資資金が
回収できる見込みがあります。
これが「PER10倍」という意味です。
もし買い取り価格が1500万円なら、
5年で回収できるので、
より割安と考えられます。
しかし、6000万円であれば
回収に20年かかります。
投資した資金は
早く回収したいものですよね。
だから、割安な状態で
買いたいと思うのは
自然なことです。
しかし、安すぎると
「今後このパン屋は売れないのでは?」
「何か懸念材料があるのでは?」
と疑問が生じます。
株式市場でも、
あまりにも低いPERは
成長性に期待がないなど
市場からの評価が低いため、
株価が上昇しないことが
よくあります。
反対に、市場の期待が
大きい銘柄は株価が
上昇する傾向にあります。
このように、PERは株価の割安さを
判断するのに役立つ指標ですが、
期待でも上昇する
ということになります。
単独で投資判断をするのではなく、
他の要因も考慮することが重要です。
業界の成長性、企業の将来性、
経営状況や、市場環境など
総合的に判断する必要が
あります。
『決算書3分速読から見つける10倍株ときどき50倍株 2年で資産を17.5倍に増やした元証券マンの投資術』
よかったら読んでみてくださいね。
それでは、よい週末をお過ごしくださいね。