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株価30%以上UP?!ソニー、セブン&アイも!TOBとは?

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この記事は2024年11月22日に無料メールマガジンで配信したものです。

こんにちは。株好きFPのかたやまりえです。

昨日、ソニーグループがKADOKAWAをTOBするというニュースが流れてきました。KADOKAWAは公式に発表したものではないと報じていますのでまだ詳細はわからないようです。

セブン&アイ・ホールディングスも、カナダのコンビニ大手アリメンタシオン・クーシュタール社が当初6兆円、その後7兆円規模の買収提案をしたことに対して、セブン&アイ傘下にあるイトーヨーカ堂の創業家側がメガバンク3社とアメリカの金融機関から8兆円超の資金調達をする方向で、TOBを実施することを検討しています。これは、クーシュタール側の買収提案に応じない姿勢と見られます。

TOBが最近活発です。11月8日の時点届け出ベースで75件と、2009年(79件)以来14年ぶりの高水準だった

2023年の年間74件を超えたそうです。

「M&A Online」より

TOB(株式公開買付け)とは株式を市場外で直接買い取る方法です。買付け価格、期間、株数を事前に公表して実施されます。主な目的は経営権の取得です。既存株主から株式を買い取りたいので、現在の株価より高い水準で買い取ってくれます。市場価格より30〜40%高く設定されることが多いです。そのため、株主にとっては利益を得られるチャンスとなります。発表時点で買えたらラッキーですし、発表前から安い価格で保有していれば大きな利益を得られます。TOBで上場廃止の発表後は、市場で取引することができなくなりますので買付価格付近で売却しましょう。

また、TOBには経営陣の同意を得て行う「友好的TOB」と、同意せずに行う「敵対的TOB」があります。セブン&アイ・グループは敵対的TOBに該当するかもしれません。

私自身もこれまでに何度か保有株がTOBの発表をして上場廃止になったという経験があります。TOBの発表になってから買うよりも大きな利益を得られますので、長年株式投資をやっていてよかったことのひとつだと思います。

それでは、ステキな週末をお過ごしくださいね。