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みんなと違う視点を!『我が投資術』の投資術を解説!

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この記事は、2024年5月17日に無料メールマガジンで配信されたものです。

こんにちは。

株好きFPのかたやま りえです。

今読んでいる本

『我が投資術 市場は誰に微笑むか』

をご紹介します。

著者の清原達郎氏は、1998年に

「タワー K 1ファンド」をローンチし、

高額納税者名簿で全国トップになった

経歴を持っています。

現在はこのファンドの運用は終了し、

退社されています。

この本でいくつか気になったこと、

取り入れてみたいことなど

色々ありますが、今日は本書にあった

投資術のひとつである

「バイアスを味方にする」

ことについてお話しします。

バイアスを味方にするとは、

簡単に言うとみんなと違うことをする

ということです。

投資の世界では、

みんなと違うことをしないと

勝てないというのは、

投資本にはよく書かれてあることです。

私自身も十分承知していますが、

なかなか行動に移すのは難しいことです。

この本には、

大多数の投資家の判断に

強いバイアスがかかっているときこそ、

投資のチャンスがあるということです。

例えば1度倒産した JAL が

再上場した時の話が

事例にありました。

多くの機関投資家は JALで

大損をしているので、

綺麗な財務体質になって戻ってきた

JAL に対して正しい評価を

しなかったそうです。

他にも、民主党政権下での

会社再建の成功例になったので、

自民党の代議士は JAL の悪口ばかり

言っていたそうです。

そして、雑誌には JAL を批判する記事が

多数出ていて、

JAL よりANAの株を持っていれば

よいという考えが一般的でした。

しかし、清原氏のファンドは、

JAL の方が圧倒的に割安だったので、

IPO(新規上場) で思い切り申し込みました。

その後、数ヶ月経つと JAL の割安さが

市場で評価され、株価が急上昇し、

大きなリターンとなったということです。

周りの評価、バイアスに

つい惑わされがちですが、

本当に周りの行っていることは正しいのか、

自分自身で調べてよく考えることが

大事だと思わされる事例です。

自分自身で割安であるかを判断し、

行動(投資)することが大事ですね。

また、本書にはあまり人気のない

不動産セクターにも投資をしている

とありました。私自身も、不動産業には

ほとんど投資をしていません。

というのも、日本の人口減少から

不動産需要は縮小傾向にあるからです。

また、これからは金利が上昇しますので、

借入しないとビジネスが成り立たない

不動産業界には不利に働きます。

このようなことから

あまり見ていませんでしたが、

その中でも成長していて、

割安な企業を見つけて投資する

というのが同ファンドの

スタイルだそうです。

不動産業界は、

あまり人気のない業界なので、

PER は割安な銘柄が多いです。

ですから、割安な状況で成長している

銘柄があれば、非常に投資チャンス

となります。

私もバイアスに囚われずに、

もう少し不動産業界も

注目してみようと思いました。

著者の清原氏は、大学卒業後は

野村證券にお勤めで、

その時のエピソードや、

企業の社長さんへのインタビューのお話は、

私たち個人投資家には

経験できない内容なので

非常に面白く参考になります。

投資のヒントはもちろん、

読み物としても面白いので、

よかったら読んでみてくださいね。

『我が投資術 市場は誰に微笑むか』

それでは、ステキな週末をお過ごしくださいね。