株式投資

本当にこれから日本株は上昇し続ける?今個人投資家がするべきこととは?

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こんにちは。株好きFPのかたやま りえです。

日本株が連日上昇しているのに、個人投資家はあまり恩恵を受けていないというのが2023年6月初旬までの相場でしたね。日経平均、いわゆる大型株が上昇していて、小型株はあまり上昇していないというのが主な理由でした。これからも日本株は上昇するのでしょうか?私自身、本当にこれから日本株が上昇するのかについて答えを探したく、それに関する情報については耳を大きくしていました。私自身の結論は、残念ながらはっきりYESとは言えませんが、世界中に景気不安がある中、日本だけは上昇する要素はある、見直されているから、現在上昇している、これからも上昇するのではと認識しています。また、個人投資家がするべきことは、きちんとよい銘柄を選んで取引していこうということです。これからも日本株が上昇するかについて私自身の考えたことと、今個人投資家がするべきことについて解説します。

今日本株が買われている理由5つ+α

1.世界主要国は利上げしている状況で、日本だけ金融緩和状態であること

2.コロナが5類に移行し、円安の恩恵も重なり、インバウンドが盛り上がっていること

3.長い間のデフレが終了し、インフレで日本企業が成長する期待がかかっていること

4.東証によるPBR1倍銘柄の改善要請で業績改善期待

5.バフェット氏の5大商社株買いによる日本株の注目度が上がっていること

日本株が上昇している理由は、上記の通りです。メディアなどで専門家が述べているとおりです。

つまり、業績の実態というより期待で買われている理由の方が多いこと、アメリカが景気後退に向かっているなか、アメリカ株より強い日本株と言うのは見たことがないことも違和感を覚えます。

これが、今後も日本株が継続して上昇するかが、まだ半信半疑である理由ですが、エミン・ユルマズさんの『大インフレ時代!日本株が強い』には、もう少し日本株が強い、これからも上昇する理由について深堀りされていました。

5つの理由のほかの「α」は、本書からのものです。世界が日本株を認めている理由についていろいろとありましたが、個人的に印象的だった解説を2つご紹介します。 

①企業努力で値上げをしない日本企業のやり方が効率的であること

アメリカは、利益が少しでも下がるとすぐに、値上げ、リストラに動く米国企業の風土が、結局は米国社会に大きな被害をもたらしましたと述べています。一方、日本は、こうしたことをせずに、企業で出来る限りコストを吸収しようとするし、従業員の雇用を確保しようと努め、日本だけが最小限の物価高に抑えてきました。

いま、日本人自身はそう感じていないのだろうが、結局は日本のやり方が効率的で理にかなっていると世界が認め始めている。これまではそうでなかったけれど、難しい試練に立たされた世界の人々はそうせざるをえなくなり、ようやく理解に至ったようだ。

と述べています。

日本は、働かない社員がいてもリストラしないで、値上げもしないからデフレのままなのだという一般的に言われている日本に対する批判をエミン氏は肯定的に捉えています。

私たちがこうした事実を否定的に見るのは、やはり日本企業の成長をまだ実感できていないため、半信半疑だからです。しかし、これから本当に賃金の上昇が伴うインフレがやってくれば、日本は景気がよくなる、だから見直されているということも理解できます。

②人口減少している中AI化の台頭は追い風であること

日本は人口減少し、人手不足が問題になっているため、AI化を本格的に進展させなければいけない状況です。日本は、自動・省人化する技術は優れているため、今後も期待ができ、アメリカのように逆に人が余っていることが問題になってくると述べています。本書では、そういった技術を有する企業や注目すべき銘柄も書かれています。

個人投資家がするべきこととは?

そんな中でも、私たちがするべきことは、業績が良く、割安な銘柄を丁寧に探して、いつでも上昇の波に乗れる準備をしておくことです。

日経平均がこれだけ上昇してきていますが、個人投資家が好むマザーズ指数は、2020年10月に高値をつけて、2021年にアメリカの利上げが開始したあたりから下降トレンドに転換し、2022年あたりからはほぼ横ばいとなっていました。そのため、業績が良く、株価が割安な銘柄はたくさんあると言う状態で、出遅れている状況でしたが、6月の初旬ぐらいから少し上昇し始めています。

ありきたりな回答になりますが、いつでもするべきことはシンプルです。日頃から準備しておくことです。今上昇し出して焦る気持ちもあるかと思いますが、調整も必ずやってきます。自分のペースで取引していきましょう。

まとめ

・日本株の上昇背景は、実態より期待で上昇しているが、小型株は業績がよく割安な銘柄が多く上昇し始めている

・アメリカは景気後退に向かっているが、日本は見直されている(景気がよくなる)と捉えられている

・日本が賃金を伴うインフレが継続したら、日本株は本格的に上昇する

・個人投資家は、常に業績がよく割安な銘柄を探し、チャンスを待つ。

これから賃金上昇を伴うインフレが継続して始まれば、本当に日本の景気はよくなると思いますし、そうなって欲しいと思います。そのときは株式投資をやっていて本当によかったと思っていたいですね。